Harikae A/W2022 collection

DATE
2022
TYPE
Fashion, Product design

寄木造という日本古来の技術がありますが、詳しく調べてみるとその奥深さに驚きました。
平安時代後期に生まれた木造彫刻で、仏像の頭部や胴体となる主要部分を複数の材を寄せ合わせて造る技法です。各パーツをブロックに分け積み木のように組むことで、巨木は必要なく材料の調達が容易になり、木の内部も刳り抜けるので干割れ防止と軽量化を図ることも出来る。平安時代に仏像の合理的な生産を可能にしたのが寄木造ですが、その本質は「あるものを分散的・分業的に解体しひとつに寄せ合わせる」という考え方にあるように思います。
22秋冬コレクションでは、「寄木造」をモチーフに、プリント柄のドレスやダッフルコートを解体したアイテムを展開し、展示会では寄木造による一輪挿しをディスプレイしました。