子供の主体性を育む空間
「子供は年上の子や大人のすることを見てどんどん真似したがるんです」、この園長先生の言葉を手掛かりにして、子供たちの目にいろいろな情報が飛び込んでくるように、奥へと視線が抜けながら、部屋が次々に繋がっていく保育空間をデザインした。さらに偏西風の経路に合わせて保育室の形と配置を設計することで、一年中風の抜ける快適な場所を実現した。これに伴って現れる南北に続く外壁によって、周囲からの視線や太陽の陽射しを適度に受け留めながら、耳納連山へ抜ける素晴らしい眺望をもったテラス空間をつくり出した。